随便做/勝手にしやがれ

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【読書」「男の作法」 池波正太郎

池波正太郎先生が、読者に向けて男の生き方を語る。

その話題は外食の作法、洋装から家の建築に至るまで幅広い。

心に残ったのは、組織の切り盛りについて語られた下り。

人間は矛盾に満ちた存在とした上で、

その人間で構成された組織を運営するには理屈や論理で全てを処理するのは難しく、

理屈の対にある「融通」とのバランスが大切だと説いている。

草枕の冒頭、「智に働けば角が立つ、情に棹差せば流される」と同じ事か。

 

男を磨くには、自由になる一定の小遣いが必要だと何度か書かれている。

貧すれば鈍するとはよく言ったもので、作法をわきまえた男が減るのも道理だろう。